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2013年02月04日 インフルエンザ:相模原南病院で集団感染 47人が発症、81歳女性患者1人死亡 /神奈川
相模原市南区大野台の医療法人直源会・相模原南病院は31日、インフルエンザA型の集団感染で47人が発症し、うち女性入院患者(81)=横須賀市=が30日に急性呼吸不全で死亡したと発表した。
相模原市役所で記者会見した鈴木知亜樹院長によると、1月9日に認知症病棟3階に入院中の男性(55)が発症し、15日時点で発症者は入院患者11人、職員2人となった。別の病棟にも感染が広がり、31日までの発症者は55〜99歳の入院患者38人と看護師や作業療法士ら職員9人の計47人に膨らんだ。
うち酸素吸入などを要する重症者は2人。81歳の女性入院患者は24日に熱発し、翌日にウイルスが検出されたため治療薬タミフルを服用したが、27日に39度の高熱を発し点滴治療を受けたものの死亡した。もう1人重症の96歳女性を含め、発症者のほとんどは回復しており、感染も鎮静化しているという。
感染経路は分かっていないが、鈴木院長は「極力、発症拡大を避けたつもりだが、結果的に死者を出してしまった。どこかでやるべきことをやっていなかったということで非常に反省している。患者と家族に深くおわびする」と述べた。
相模原保健所は15日に病院から報告を受け、現地調査して感染拡大防止を指導し、医師らからの聞き取りを進めてきた。会見に同席した小竹久平・同保健所長は「今のところ、病院側の対応に欠点はないと思っている」と語った。【