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ごあいさつ

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「薬害タミフル脳症被害者の会」は、タミフル服用後に、異常行動により事故死した者の家族や、突然死した者の家族、実際に異常行動を起こし恐怖をあじわった本人や家族が、体験した事実と専門家による裏づけにより、タミフルの危険性を周知することで、これ以上の被害を防ぐため、2006年7月19日に発足いたしました。

 発足以来、幾度となく厚生労働省に、NPO医薬ビジランスセンターとともにタミフルの危険性を訴え続けてきました。しかし、厚生労働省の研究班は、なかなか因果関係を認めないまま、2007年2月、新たに2名の中学生の異常行動による転落死が起きてしまいました。このことで、厚生労働省は深夜に緊急記者会見を行い、「10代の原則使用禁止」を発表しました。

 タミフルの副作用被害は、異常行動よりも突然死の方が多く、当会では発足時より突然死の被害も強く訴えてきました。突然死は、何の前触れも無く、さっきまでテレビをみていた子が、かわいい寝息をたてすやすや寝ていた子が、親が異変に気付くこともできないまま亡くなっているのです。そして、そんな突然死は、10代以下の子どもだけでなく、成人にも起こっています。
「10代の原則使用禁止」は、あくまで異常行動が起きた場合、子どもなら抑えて被害を未然に防ぐことができるから、と、いう理由での措置だと思いますが、このような突然死の被害は全く防ぐ事はできません。ですから、この規制自体、私達としては不十分なものなのです。

厚生労働省の研究班は、度々否定的な因果関係を中間報告として発表してきましたが、統計的にタミフル服用、否服用での異常行動の差は認められなかったという発表も、NPO医薬ビジランスセンターの浜医師の解析により統計の計算の仕方が間違っている事を指摘されるなど、どれも因果関係を否定するための信用できる結果を得る事ができず、2009年4月の最終報告では、「因果関係は否定できない」という報告で、「10代原則使用禁止」は、続行になりました。

「10代原則使用禁止」であるかぎり、10代での犠牲者は出さなくてもすみ、これをきっかけに、タミフルの全面的な危険性を認める方向に進めば良いかと、じっくり活動をしていこうとしていた矢先に、いわゆる「新型」インフルエンザ騒ぎにより、タミフルの乱用とも言える状態になってしまいました。

「新型」インフルエンザは例年の季節性インフルエンザと変わらず、致死率はむしろ比べ物にならないほど低いくらいです。しかし、国は、マスメディアを利用して、毎日のように死亡者の発表を報道をしたり、専門家を使い、今までに無いような重症化に陥るとんでもなく恐ろしいインフルエンザだと世間に恐怖を煽りました。私達は、この偏った情報により右往左往している人々の姿に悲しいものを感じ、「これではいけない」と、2009年10月27日、改めて厚生労働省に要望書を提出し、国と報道関係者に対して、恐怖を煽るばかりでなく、市民が安心する正しい情報を伝えてほしいと要望してきました。しかし、産官学で成り立つ日本では、国の方針に相反する意見は全く取り上げられません。

そんな悲しい思いもありますが、この薬害タミフル脳症被害者の会のホームページを見た方々からは、タミフルや他の薬剤などへの質問や、実際に浜医師が薦められる「薬剤なしでインフルエンザは大丈夫」を実践されて、以前薬剤に頼っていた頃よりも気持ちよくすっきりと完治したという話が数多く寄せられるようになりました。
このことで、私たちにとって国に認めてもらえないジレンマよりも何倍もの勇気をいただき、今まで訴え続けてきたことが間違ってなかったことを再確認した思いです。
そして、国が偏った考え方を正さないのなら、この小さなホームページから情報を発信し続けることで、少しずつでもインフルエンザやタミフルなどの薬剤についての正しい知識が周知されるように活動したいと思っています。

このように、このホームページの活用が増えてきたこともあり、ご覧になる方からの要望もあり、質問や意見がしやすく、より多くの人が参加しやすいホームページになるようにと、この度リニューアルもいたしました。今まで以上にみなさまに身近なホームページでありたいと思います。これからもよろしくお願い致します。


薬害タミフル脳症被害者の会 代表 秦野