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2013年02月01日 インフル治療、広がる選択 タミフル、リレンザのほか2種類の薬が登場

 長くタミフル(飲み薬)とリレンザ(吸入薬)の2種類の薬が使われてきたインフルエンザ治療の現場に、最近新たに2剤が加わって計4種類が使えるようになり、治療に選択の幅が広がった。症状や年齢など患者の体の状態に応じた使い分けが進むとともに、どの薬を希望するか、医師が患者に尋ねるケースも増えている。

 ■点滴、吸入薬

 新しい薬は、2010年に登場した点滴薬の「ラピアクタ」と吸入薬「イナビル」。タミフルとリレンザはいずれも1日2回、5日間続ける必要があるのに対し、新登場の2剤は両方とも1回の投与で済む点が大きな違いだ。

 感染症の診療に力を入れている「新ゆり内科」(川崎市)の高橋央院長は「患者さんの症状に合わせて薬が選びやすくなった」と話す。特に変化を実感するのは点滴薬。

 重症だと薬の服用や吸入がきちんとできるか不確かな場合もあるが「薬が確実に体内に入ったのを医師が確認できる良さがある」。ただし点滴に15分以上かかるため、混雑した診療所では使いにくい面も。高橋さんは、4種類の薬の特徴を患者に簡単に説明し、どの薬を希望するか尋ねるようにしているという。

 川崎市の男性患者(51)は1回で済むと聞き、イナビルの処方を受けた。吸入薬は初めてだったが、調剤薬局の薬剤師が「ここでどうぞ」と、その場でやり方を説明しつつ吸入させてくれたので「安心できた」と言う。イナビルは「失敗するかも」と緊張する患者もいるため、こうした服薬指導に取り組んでいる薬局もある。

 ■年齢でも

 患者の年齢によっても薬の選択は変わる。第一線の内科医らでつくる日本臨床内科医会はインフルエンザ研究班を組織して、薬の使われ方などを02年以降、毎シーズン調査している。研究班長の河合直樹・河合内科医院(岐阜市)院長によると、昨冬(11〜12年)の全国の登録症例計1343人についての分析では、9歳以下の子供と高齢者にはタミフルの処方が多く、10代から成人では吸入薬が多い。さらに吸入薬でも10代はリレンザ、成人はイナビルが多いなどの特徴があった。

 河合さんは「今冬の実態把握はこれからだが、吸入薬の割合が増えている傾向があるようだ」と語る。

 厚生労働省の資料によると、昨冬の供給量は、タミフルが356万人分で最も多く、次いでイナビル(270万人分)、リレンザ(127万人分)、ラピアクタ(26万人分)の順だった。

 ■最多の選択肢

 タミフルとリレンザは海外で販売されていた薬が日本に導入されたが、ラピアクタとイナビルは世界に先駆け、日本で最初に正式承認された。インフルエンザ治療薬の選択肢は日本が最も多くなっており、さらに別の1種類を、富山化学工業(東京)が厚労省に承認申請中だ。

 インフルエンザ治療薬に詳しい渡辺彰・東北大加齢医学研究所教授によると、日本のインフルエンザ治療の良さは薬の種類が多いことだけでなく、誰でもすぐに医者にかかれる国民皆保険の存在が最も大きいという。

 抗インフルエンザ薬は、発熱後48時間以内と早期に投与しないと効果が期待できない。しかし医療制度が異なり、簡単には医者にかかれない国ではそれが難しい。

 欧米には抗インフルエンザ薬の必要性をめぐって懐疑的な意見もあるが、渡辺さんは「その背景にはこうした医療制度の違いもある」と言い「国民皆保険の利点を活用して、早く治療を受けることが大切だ」と強調している。

ZAKZAK

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