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2013年01月12日 米国でインフルエンザが猛威、ワクチンやタミフルが不足の恐れ
[10日 ロイター] 米国でインフルエンザが10年来の猛威を振るっており、予防ワクチンや小児用タミフルが不足し、感染リスクの高い人が必要な処置を受けられないおそれが強まっている。
ワクチンなどの不足は異例のことではないが、流行の開始が早かったことや今年の型が悪性なことから、状況が悪化する可能性がある。米疾病対策センター(CDC)のスポークスマンは「予防接種を受けるため、数箇所を探さなければならない可能性がある」と述べた。
米国でのワクチン供給最大手の仏サノフィ(SASY.PA: 株価, 企業情報, レポート)は10日、季節性のインフルエンザワクチン「フルゾン」について、6サイズ中4サイズが予想外の需要で売り切れたと発表した。同社の広報担当者は「現在来シーズンのワクチン生産に取り組んでおり、現時点で(今シーズン分を)これ以上の生産は不可能な状況だ」と述べた。
インフルエンザウイルスは変異するため、ワクチンメーカーは毎年、ワクチンを選定しなおす必要がある。