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2011年10月12日 「タミフルで娘死亡一時金不支給違法」
インフルエンザ治療薬タミフルの副作用で死亡したのにもかかわらず、遺族一時金などの不支給を決定したのは違法として、死亡した女性(当時29歳)の両親(東根市)が、厚生労働省所管の独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」を相手取り、不支給決定の取り消しなどを求める訴えを仙台地裁に起こした。提訴は9月8日付。
訴状では、女性は2003年3月、発熱などの症状を訴え、耳鼻咽喉科を受診。インフルエンザと診断されてタミフルを処方されたが、服用後、低体温や意識不明などに陥り、約6時間後に死亡した。
両親は、タミフルの副作用で死亡したとして2008年3月、同機構に遺族一時金と葬祭料の給付請求をしたが、「症状はウイルス性と考えられる」などとして不支給とされた。
遺族側は「タミフルの副作用で呼吸中枢が抑制され、心肺停止したものと考えられる」と主張している。
同機構は「これから訴訟が始まるため、コメントできない」としている。