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2010年01月13日 へこたれない人々 医学者・行政の『罪』告発 津田敏秀さん(51)

【特報】官僚の意 医学者が汲む  癒着が公害生んだ 

 窓から明るい日が差し込む岡山大大学院(岡山市)環境学研究科の研究室。同大学院教授の津田敏秀(51)は、パソコン画面にインフルエンザ治療薬「タミフル」の添付文書を出し、問い掛けた。

【こちらは記事の前文です】

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東京新聞 2010年1月12日 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2010011202000049.html

※管理人:タイトルに「へこたれない人々」とあり、津田教授は臨床医のときにヒ素中毒患者に出逢い、被告の道理の通らぬ主張に、「因果関係を明らかにするには疫学が必要」と感じ大学を入り直して疫学者になられ各地の公害調査に携われたそうです。
 最後に「70年代に疫学が発達した欧米と異なり、日本ではまだ疫学者が少ない。だが、役所と学者の癒着の構図を放置すれば、薬害や公害は繰り返される。」と、綴られています。以下中日新聞から一部抜粋して引用させていただきます。

(引用)
…パソコン画面にインフルエンザ治療薬「タミフル」の添付文書を出し、問い掛けた。「ここに異常行動と、その基になる幻覚、妄想が『起きることがある』とはっきり書いてあるのを、ご存知でしたか」十代の少年二人がタミフル服用後、家から飛び出すなど異常行動の末に事故死したと報告されたのは、二○○五年十一月…厚生労働省は服用との因果関係を否定した。…「添付文書に注意表示があるのに副作用と認めず、因果関係を否定しつつ十代へ投与を禁じ…論理に一貫性がなく行き当たりばったり」と、国の薬事政策の矛盾も突く。矛盾はなぜ生まれるのか。わが国に「市販後の医薬品の副作用を調査する仕組みがないから」だ。さらに、津田が問題視するのは、薬害や公害などの問題への対応が「官僚任せ」なことだ。「官僚は数年で異動し、知識の蓄積がない。だが多くの学者がそんな官僚の意を汲み、医学的に誤りのある調査結果を出している」…津田は知る人ぞ知る「公害学者」なのだ。…裁判を重ねて見えてくるのは、タミフルの問題と同じく、「役所と学者の癒着が生み出す」構図…「医学者は病因物質は何かの議論を重ね、国や県は対策を遅らせた。『病因物質が判明していない』ことはしばしば、対策を先延ばしする理由に使われた」…国は七七年、認定基準を改定したが「より複雑な新基準を作成し、認定への道を険しくしたのも医学者だ」。その国や県に協力的な主張や研究をした彼らはその後、公的研究機関のトップなどの役職に就いたという…

つだ・としひで 1958年、兵庫県姫路市生まれ。岡山大医学部卒。臨床医を務め、90年から岡山大医学部助手。講師などを経て、現在、岡山大大学院教授。疫学者。著書に「医学者は公害事件で何をしてきたのか」(岩波書店)など。

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