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2009年11月02日 新型インフル感染 新たに男性2人死亡
兵庫県内での新型インフルエンザ感染者の死亡が2日、相次いで発表された。神戸市の30歳代の男性は10月30日、搬送先の市内の病院で死亡。姫路市の80歳代の男性も1日、亡くなった。2人とも基礎疾患があった。新型インフルエンザによる国内の死者は、疑い例を含めて45人、兵庫県内では7人になった。
神戸市によると、30歳代の男性は悪性リンパ腫を治療中。30日早朝、自宅で倒れて意識不明になった。病院に搬送され、簡易検査でA型陽性と分かったが、意識が戻らないため治療薬のタミフルの投与をできないまま同日午前11時、死亡した。死因は細菌感染による敗血症とみられる。
兵庫県の発表では、姫路市の男性は糖尿病で、脳梗塞による後遺症もあった。10月29日朝に発熱。30日夕、高砂市内の病院に入院した際、39・6度の熱があり、肺炎を併発していた。簡易検査ではA型陽性で、タミフルを投与されたが、11月1日に亡くなった。死因は多臓器不全だった。
2人とも詳細(PCR)検査で新型感染が確定した。
(藤原 学、森本尚樹)