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2009年09月15日 1―5歳には治療薬投与を 新型インフルで学会推奨
日本小児科学会(会長・横田俊平よこた・しゅんぺい横浜市立大教授)は13日、記者会見を開き、新型インフルエンザに感染した子どもへの治療方法として、外来受診の1〜5歳児にはすべてタミフルなどのインフルエンザ治療薬を投与するなどとしている国立成育医療センター(東京)の治療方法を、全国の小児科医に推奨することを明らかにした。
同学会理事の野々山恵章ののやま・しげあき防衛医大教授は「現時点では新型インフルエンザについては未解明な部分が多いため、学会としてのガイドラインとするのではなく、使用法の紹介にとどめる」としている。
同学会によると、今回紹介する治療法では、入院を必要とする患者は年齢を問わずすべての患者に治療薬を投与する。
また外来患者の場合は1〜5歳では全例に、重症のぜんそくや先天性心疾患、慢性腎不全など基礎疾患がある子どもについては、年齢に関係なく治療薬を投与することをそれぞれ勧めている。
タミフルの場合、1歳未満では安全性が未確認とされている。また、10代については服用後の異常行動との関連が疑われるため原則使用中止となっているが、医師が投与を必要と判断した場合は使用できるとした。