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2009年08月27日 新型インフルエンザ 重症になっていた長野県の30代男性が死亡 国内5人目の死者
世界での新型インフルエンザ感染者数が、20万人に迫っている。その猛威は、夏の甲子園の優勝校にも飛び火している。そんな中、死者が最も多いブラジルで、驚きのデータが明らかにされた。
国内で5人目の死者が出た。
新型インフルエンザに感染し、重症になっていた長野県の30代の男性が、27日正午すぎに亡くなった。
長野市保健所は午後4時ごろ、会見で「死因はインフルエンザウイルス肺炎による呼吸不全。この方は基礎疾患を有しておりまして、慢性心不全、糖尿病(などがあった)」と話した。
感染が拡大する中、国産の不足分を補うために検討されている海外からのワクチンの輸入をめぐって、舛添厚労相は「100例であっても、治験をやって、安全性を確保しながらやりたいと思っています」と述べた。
舛添厚労相は27日、安全確保のため方針を修正、輸入ワクチンに治験を実施し、副作用が出た場合の補償対策を講じる意向を明らかにした。
5月にすべての学校で休校措置がとられた大阪市内の小学校では、例年より5日早く新学期がスタートした。
その一方、夏の甲子園で優勝した愛知県の中京大中京高校では、チアリーディング部の女子生徒2人に、新型インフルエンザに感染した疑いが出ている。
学校側は、全生徒の登校と部活動などを中止した。
こうした中、ブラジルで脅威の数字が出た。
ブラジルでは、新型インフルエンザでの死者が世界最多となる557人となる中、妊娠中の女性の死者が58人にのぼると発表された。
全体の1割を超える高い割合となっている。
妊娠8カ月の女性は「妊娠中なので、うつされないようにずっとマスクはしています。まだ薬が配られないので、自力で守らないといけないなって」と話した。
慢性的な病気を抱える人とともに、重症化のリスクが高いとされる妊婦。
日本のワクチンの優先接種の対象は、9月に決まる見通し。