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2009年08月20日 世界のインフル死者2千人突破 8割は米州、タイや豪も
【ジュネーブ共同】新型インフルエンザによる死者数は、18日現在の欧州疾病対策センター(ECDC)の集計によると世界で2144人と2千人を突破する水準に達している。専門家の間では、日本のような主要感染国から死者が出るのは時間の問題だとみられていた。世界保健機関(WHO)は、感染拡大やそれに伴う死者、重症者の増加は避けられないとみており、それらをいかに低い水準に抑え込めるかが焦点になっている。
ECDCの世界集計によると、死者のうち約8割、1680人が北米、中南米の米州地域に集中。中でも米国とアルゼンチンがそれぞれ400人超と突出している。日本を含むアジアの確認死者数は225人。タイをはじめマレーシア、インドなどが多い。
米州、アジア以外で死者が多いのは英国、オーストラリアなど。
新型インフルエンザの致死率については1957年の「アジア風邪」並みの0・5%程度と推計する研究結果もあるが、重症や死亡に至る人の割合は、国の医療システムなどが大きく影響。予防や治療が適切なら低く抑えることも可能だ。