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2009年08月19日 新型インフル、名古屋で国内3人目の死者
名古屋市は19日、新型インフルエンザに感染した同市在住の81歳の無職女性が死亡したと発表した。
死因は重症肺炎。女性は多発性骨髄腫と心不全の疾患があった。新型インフルエンザ感染者の死亡は、今月15日の沖縄県宜野湾市の男性(57)、18日の神戸市の男性(77)に続き、国内3例目。
名古屋市は女性の検体を国立感染症研究所に送り、ウイルスの病原性などを調べる。多発性骨髄腫は血液のがんで、臓器に影響を与えるため、免疫力が低下するという。市では、「ウイルスの毒性が高まったとは見ていない」としている。
市によると、女性は今月13日午後1時に、39・5度の高熱で救急外来を受診し、入院。15日にせきの症状がひどくなったため、4人部屋から個室に移動した。17日に簡易検査でA型陽性、18日に遺伝子検査で新型インフルエンザ陽性と確認され、酸素吸入を実施したが、19日午前1時32分に死亡が確認された。女性に海外渡航歴はないという。
女性が入院していた病院では入院患者2人、研修医1人、看護師3人の計6人に感染の疑いが出ているが、このうち患者1人と研修医は女性と接触したとみられる。