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2009年05月22日 10代にタミフル、医師ジレンマ 原則禁止だが…

新型インフルエンザに感染した高校生に治療薬タミフルを使うべきか、現場の医師から不安の声があがっている。季節性インフルの治療で、若者に飛び降りなどの異常行動が相次ぎ、厚生労働省が10代の使用を原則禁止しているためだ。日本小児科学会は近く、感染した子どもの診断や治療の方針を提言としてまとめる。

 兵庫、大阪の感染拡大では、関西大倉高校2年生女子や神戸高校3年生男子ら複数の高校生にタミフルが処方されている。別の薬のリレンザも使われているが、今後、10代の患者が増えるとリレンザが足りなくなる恐れがある。

 発熱外来を担当する大阪府箕面市の開業医、武田勝文さんは「診療所にはリレンザはなく、タミフルで対応するしかない。自宅療養では、医師が患者の状態を見守れず不安だ」と話す。「あくまでも重症度と経過に応じて判断すべきだ」と話すのは、あだち医院(兵庫県加古川市)の足立光平院長。タミフルもリレンザも機械的に使う必要はなく、本当に必要なのか慎重に検討すべきだという。

 関西大倉高校の患者2人を診察した大阪府医師会の澤村昭彦理事は「軽症で季節性ならタミフルを使わないで様子をみる患者でも、患者側からタミフルの処方を求められた」と話す。

 これに対し、日本小児科学会は、国内外の情報を集め、10代へのタミフルの投与を含め、子どもの診療指針を提言する予定。担当理事の野々山恵章防衛医大教授は「見解をまとめ、現場の混乱を防ぎたい」と話している。

朝日新聞

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