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2009年02月08日 薬併用で異常誘発か=タミフル動物実験報告〓厚労省部会
インフルエンザ治療薬タミフルと異常行動との因果関係を動物実験などの基礎研究面から検証する厚生労働省の専門家作業部会が6日開かれ、マウスに併用して投与すると異常行動を起こす向精神薬と高血圧治療薬に、タミフルも加えて投与すると、異常行動を起こす確率が高まるとの研究結果が報告された。
研究結果は小野信文福岡大薬学部教授が昨年6月の日本薬理学会で発表。同省は「タミフルが間接的に作用している可能性はある。臨床研究に結び付くには距離があるが、今後の研究を注意深く見守りたい」としている。
この日の部会では、前回部会が開催された昨年6月以降、国内外で報告された5つの論文を解析。座長の大野泰雄国立医薬品食品衛生研究所副所長は「結論としては人の異常行動を示唆するものは得られなかった」としている。(2009/02/07-00:24)