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2009年02月07日 タミフル異常行動、動物実験では因果関係なし 厚労省作業部会
飛び降りなど異常行動との因果関係が疑われているインフルエンザ治療薬タミフルについて、厚生労働省の作業部会は6日、最近半年で発表された動物実験に関する5つの論文について検討し、「注目するべきものはあったが、(異常行動との因果関係がないとする前回の)結論を覆すものではない」との見解を示した。
検討したのは、マウスに興奮剤を投与し、異常行動を起こすようにした後、タミフルを投与したら、異常行動の頻度が増したことなどを指摘した論文など。
作業部会は昨年6月、動物実験において「服用と異常行動の因果関係はない」とする報告を出したが、新たな論文が発表されたことを受け、内容を検討した。
タミフルと異常行動に関しては、約1万人を対象に臨床試験を行った別の作業部会の報告が解析ミスで遅れており、報告がまとまり次第、今回の見解と合わせ、同省の安全対策調査会が、タミフルと異常行動の因果関係についての最終報告をまとめる。