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2008年11月14日 インフルエンザ「タミフル」が効かない!!
インフルエンザの種類によってはタミフルが効かない、と報道された。タミフルは、重篤な副作用があるとされていても、十分な検証がなされた形跡はない。この薬が使用される間に、抵抗力を持ったウィルスが出現する可能性は否定できない。そうなったら一大事だ。この冬も、タミフルは多用されるのだろう。副作用について知識がなければ、医師の言うなりになるしかないのだが…。昨冬、タミフルの効かない耐性インフルエンザが9県で見つかった、というニュースを聞き「ついに起こったか」というのが私の第一印象である。
タミフルは鳥インフルエンザの発症時、各国が奪い合うように手に入れたものである。日本でも政府の主導で全国の医療機関に行き届いた、インフルエンザウィルスに対する抗生物質の最終兵器と期待されている。
タミフルは、通常の新薬認可よりかなり早く臨床現場で用いられるようになったが、国内で使用される以前から重篤な副作用があるのではと疑問視され、実際に日本でも投与された患者の中に不審死がある。副作用について病理学的な検証が行われているという情報もないまま、多用されているのが現状だ。
以前から日本は、抗生物質の使用が多すぎると国際的に批判されている。その危険性は、ちょうど、ハエやゴキブリなどの害虫と殺虫剤の関係に等しい。殺虫剤が開発されると、その後、それに打ち勝つ突然変異体が生まれ、繁殖し、また新たな殺虫剤が開発され、という連続が繰り返されてきた。
抗生物質も全く同じで、いわば全国規模で突然変異体の培養を医療現場で行っているのである。既に制圧したと思われるウィルスから、何種類もの新種が生まれる可能性は否定できない。
報道されたタミフルが効かない「インフルエンザ」の正体は、まだ明らかになっていないが、先の経過で発生したとすると大変な事態である。日本では既存のインフルエンザにもタミフルを使用している。理由は薬価が高いからだろう。
しかし場合によっては、特許の切れたジェネリックで処置できるものにいきなりタミフルという最終兵器をいとも簡単に使用する医師もいるのではないか? これは、医学という科学に従事する者のとる姿勢であろうか?
厚生労働省も、タミフルに限らず抗生物質の多用について医師会に行政指導した形跡もないし、タミフルと不審死について病理学的に調べているとも聞いていない。メディアもただ不審な死に方をしたと報道するだけで、追跡取材すらしていない。
本格的な冬の到来とともに、このままタミフルは使われ続けるのだろう。私は30代から病でかなりの医師・医療機関にかかり、副作用についても自分で調べたり、医師に説明を求め、怒鳴られることもあった。そういう医師は臨床医の資格なしと、こちらから見放したが、一般の患者で突然の病で苦しい時、私のようにできる人はまずいないだろう。とすれば、ただ医師の云うままに身を委ねるしかない。