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2008年08月05日 タミフル調査にデータ処理ミス、調査結果見直しへ

 インフルエンザ治療薬タミフルと異常行動との因果関係を調べていた厚生労働省研究班の大規模調査で、データ処理のミスが見つかり、同省は5日、調査結果の見直し作業を行うと発表した。

 研究班は先月、「因果関係は見いだせなかった」と結論づけており、8日に同省の薬事・食品衛生審議会安全対策調査会を開いて、他の研究班の調査結果も合わせ、「10代へのタミフル使用の原則禁止」措置の解除を最終判断する運びになっていた。

 調査会は来月以降に延期された。

 誤りが見つかったのは、インフルエンザ患者1万人を対象にした大規模疫学調査(分担研究者=広田良夫大阪市大教授)。先週末に開かれた研究班会議で、データ集計を委託した民間会社からデータの一部が誤って処理されていたと報告があった。最初に発熱した時刻や、初診日時のデータの一部を、別の項目に組み入れていたという。

 報告では、今回のミスが、先月発表した解析結果に与える影響は「限定的と考えられる」としながらも、万全を期すために、分析のやり直しが必要とした。

 同省では、この作業が終了し次第、改めて研究班から報告を受け、調査会を開催したいとしている。

(2008年8月5日20時03分 読売新聞)

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