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2008年07月11日 タミフル:服用と異常行動、関係示す結果なし〓〓厚労省部会
インフルエンザ治療薬「タミフル」(一般名リン酸オセルタミビル)について、厚生労働省・安全対策調査会の作業部会(鴨下重彦座長)が10日開かれ、服用と異常行動との因果関係を示唆する調査結果は得られなかった、との結論をまとめた。同省は近く安全対策調査会を開き、現在実施している10代のタミフル使用中止についての対応などを審議する。
部会では、異常行動についての疫学調査結果などが報告された。07〜08年シーズンの重度の異常行動は77件。うちタミフル服用は24件(31%)、服用なしは50件(65%)、不明3件だった。また、10代の使用を中止しても、異常行動の発生率に変化がなかったことから、「タミフルの使用中止によって異常行動が減ったわけではない」との見解を示した。
同省によると、タミフルの副作用で異常行動を起こしたと報告された事例は、01年2月の販売開始から今年3月31日までに計313人で、昨年10月以降から31人増加した。