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2003年00月00日 『タミフル服用後幻覚と痙攣(当時4歳と去年7歳の時)』 千葉県 会員
これまでに8歳の息子が2度、タミフルの副作用にあっていて、なんとかならないものか、ずっと気になっていました。
1度目の副作用は2003年、4歳の時でした(この時は熱のせいだとばかり思っていました)。息子はA型インフ ルエンザにかかり、朝から病院へ行き、タミフルを服用しました。熱が高く、39度8分くらいあったかと思います。お昼頃、だんだんに目の焦点が合わなくなり、お布団の上にちょこんとすわったまま、なにやらぶつぶつ言い出し、手を動かしています。よく聞くと、どうやらスーパーのお菓子のコーナーにいて、お菓子を取ろうとしているのです。そうかと思うと、今度は海にいて、あっちに魚がいる!こっちにクジラがいる!と歓声をあげています。
心配になりその日の午後にもう一度病院へ行き、診てもらいましたが、脳症は起こしていない、熱のせいだろうとのこと。しかたなく帰宅し、見守っていましたが、大声で歌ったり、ぶつぶつ言ったり。しばらくすると、「たらこ」といって自分の手を必死に食べようとしています。そして目はますます焦点が合わず、顔を覗き込んでも、目の前に手をかざしても、全く反応しなくなりました。夫が心配になり、自分を指さし、「これはだあれ?」と聞くと、視線が合わないままぼーっとしています。今度は私が「だあれだ?」と聞くと、しばらく考え込んだ末、「ちゃーちゃん」と答えました。
しかしおかしなことは、それだけでは終わりませんでした。夜中になり、薬が効いてきたのか、ストンと平熱になりました。私も夫もやっと安心して眠りについた、その明け方、「あうあうあうあうあうあうあう あう…」という奇妙な声がして、目が醒めました。人の声とは思えない響き。「何か変な声がしない?」といって横を見ると、子どもが突然形容しがたい凄まじい絶叫のうめき声をあげたかと思うと、痙攣を起こして固まってしまいました。幸い、病院と電話連絡がつき、あれこれ相談をしている間に痙攣は数分で治まりました。朝になって病院へ行くと、熱性痙攣だろう、とのことでした。しかし4歳で初めて、というのは年齢的には遅く、痙攣が起きた時はまったくの平熱でした。
この時は、高熱による幻覚と、急激に熱が下がったことによる熱性痙攣(実際には熱のない熱性痙攣はない?)と医者から説明され、変だな、と思いながらもそう信じていました。息子は赤ちゃんの頃からよく 風邪を引き、月に1〜4回も熱を出しました。また小児喘息もあり、しょっちゅう病院にかかっていました。そのかかりつけのお医者様のいうことですから、疑うことはありませんでした。しかし半年後、喘息で入院した際、病院で高熱の風邪がうつってしまい、朝から39度以上の熱、夜には40度という状態が3日3晩つづきましたが、その時に幻覚症状は一切起こりませんでした。
2度目の副作用は7歳の時、去年の3月末、インフルエンザも流行り終わった頃のことです。A型でしたが、さほど熱は高くなく、38度後半くらいでした。病院にかかりタミフルを服用しました。今回は意識もしっかりしていて、私たちのこともわかるようでしたが、たびたび泣き叫けぶのです。眠っていて起きる時に多かったので、はじめは寝ぼけているのかと思ったのですが、その泣き方が普通ではないのです。目が引きつり、顔が変形し、獣のような顔で泣く。それは根源的な恐怖の顔です。遠くを指さして怖がったり、大切にしているウサギのぬいぐるみを 突然鷲づかみにして投げ捨て、ウサギの耳を指さし「耳が〜〜!!」と泣く
平熱に下がった翌朝、「ない、ない、ない、ない」と毛布を手にして何か探しています。よく見ると、毛布の縁から縁、裏、また縁から縁をたどって、「ない、ない」と探しているので、聞いてみると、カードがないといいます。明らかに幻覚です。私たちが心配で声をかけたり、 近寄ったりすると、今度は発狂的に泣き出す。その顔が、やはり普通ではないのです。生まれてからみたこともない、まるで動物の顔です。かわいそうで、ぎゅうっと抱きしめ、じっとしていると、やがて落ち着いてきました。
夫が「薬の量はあっているの?」といったのをきっかけにして、もしかして、タミフルの副作用では、と思いはじめました。
さっそく薬局に電話すると、副作用を起こしているのかもしれないので、すぐ来るよう言われ、医師に相談すると、まれにそういう副作用がある。すぐにやめるよう指示され、中止しました。リレンザという別の薬があるから、次回からはその薬にするよう言われました。薬をやめてから幻覚は現れませんでした。
息子は7歳で力も弱かったのですが、もっと大きくなってあの暴れ方をしたなら、危険を阻止できなかったかもしれません。この時、子どもたちの体や脳には、何が起こっているのでしょう。どんな幻覚をみて、どんな恐ろしい思いをしているのでしょう。亡くなってしまった子どもたちはもう話すことはできません。快復した息子に聞いても何も記憶していません。だから私たちは何も知ることができないのです。
なぜこのような危険が放置されてきたのか。どうして誰も疑うことなくインフルエンザ=タミフルとなってしまったのか。絶対に絶対に守ってあげなくてはいけない大切な子どもたちが、こんなにたくさん亡くなり、あるいは苦しい、怖い思いをし、あるいは一生の障害をおってしまった。それ なのに特別なことではないように、誰もがタミフルに頼り切っている。
私たちにできることは、少しでも多くの症例をあげ、できるだけ早く正確な薬の研究を進めてもらうことです。だからこそ、その医師や研究者の方たちに、絶対不正があってはならないと思います。目の前にいる子どもひとりひとりに話しかけるように、すべての世の中のことがあったなら、と切に願っています。
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1度目の副作用は2003年、4歳の時でした(この時は熱のせいだとばかり思っていました)。息子はA型インフ ルエンザにかかり、朝から病院へ行き、タミフルを服用しました。熱が高く、39度8分くらいあったかと思います。お昼頃、だんだんに目の焦点が合わなくなり、お布団の上にちょこんとすわったまま、なにやらぶつぶつ言い出し、手を動かしています。よく聞くと、どうやらスーパーのお菓子のコーナーにいて、お菓子を取ろうとしているのです。そうかと思うと、今度は海にいて、あっちに魚がいる!こっちにクジラがいる!と歓声をあげています。
心配になりその日の午後にもう一度病院へ行き、診てもらいましたが、脳症は起こしていない、熱のせいだろうとのこと。しかたなく帰宅し、見守っていましたが、大声で歌ったり、ぶつぶつ言ったり。しばらくすると、「たらこ」といって自分の手を必死に食べようとしています。そして目はますます焦点が合わず、顔を覗き込んでも、目の前に手をかざしても、全く反応しなくなりました。夫が心配になり、自分を指さし、「これはだあれ?」と聞くと、視線が合わないままぼーっとしています。今度は私が「だあれだ?」と聞くと、しばらく考え込んだ末、「ちゃーちゃん」と答えました。
しかしおかしなことは、それだけでは終わりませんでした。夜中になり、薬が効いてきたのか、ストンと平熱になりました。私も夫もやっと安心して眠りについた、その明け方、「あうあうあうあうあうあうあう あう…」という奇妙な声がして、目が醒めました。人の声とは思えない響き。「何か変な声がしない?」といって横を見ると、子どもが突然形容しがたい凄まじい絶叫のうめき声をあげたかと思うと、痙攣を起こして固まってしまいました。幸い、病院と電話連絡がつき、あれこれ相談をしている間に痙攣は数分で治まりました。朝になって病院へ行くと、熱性痙攣だろう、とのことでした。しかし4歳で初めて、というのは年齢的には遅く、痙攣が起きた時はまったくの平熱でした。
この時は、高熱による幻覚と、急激に熱が下がったことによる熱性痙攣(実際には熱のない熱性痙攣はない?)と医者から説明され、変だな、と思いながらもそう信じていました。息子は赤ちゃんの頃からよく 風邪を引き、月に1〜4回も熱を出しました。また小児喘息もあり、しょっちゅう病院にかかっていました。そのかかりつけのお医者様のいうことですから、疑うことはありませんでした。しかし半年後、喘息で入院した際、病院で高熱の風邪がうつってしまい、朝から39度以上の熱、夜には40度という状態が3日3晩つづきましたが、その時に幻覚症状は一切起こりませんでした。
2度目の副作用は7歳の時、去年の3月末、インフルエンザも流行り終わった頃のことです。A型でしたが、さほど熱は高くなく、38度後半くらいでした。病院にかかりタミフルを服用しました。今回は意識もしっかりしていて、私たちのこともわかるようでしたが、たびたび泣き叫けぶのです。眠っていて起きる時に多かったので、はじめは寝ぼけているのかと思ったのですが、その泣き方が普通ではないのです。目が引きつり、顔が変形し、獣のような顔で泣く。それは根源的な恐怖の顔です。遠くを指さして怖がったり、大切にしているウサギのぬいぐるみを 突然鷲づかみにして投げ捨て、ウサギの耳を指さし「耳が〜〜!!」と泣く
平熱に下がった翌朝、「ない、ない、ない、ない」と毛布を手にして何か探しています。よく見ると、毛布の縁から縁、裏、また縁から縁をたどって、「ない、ない」と探しているので、聞いてみると、カードがないといいます。明らかに幻覚です。私たちが心配で声をかけたり、 近寄ったりすると、今度は発狂的に泣き出す。その顔が、やはり普通ではないのです。生まれてからみたこともない、まるで動物の顔です。かわいそうで、ぎゅうっと抱きしめ、じっとしていると、やがて落ち着いてきました。
夫が「薬の量はあっているの?」といったのをきっかけにして、もしかして、タミフルの副作用では、と思いはじめました。
さっそく薬局に電話すると、副作用を起こしているのかもしれないので、すぐ来るよう言われ、医師に相談すると、まれにそういう副作用がある。すぐにやめるよう指示され、中止しました。リレンザという別の薬があるから、次回からはその薬にするよう言われました。薬をやめてから幻覚は現れませんでした。
息子は7歳で力も弱かったのですが、もっと大きくなってあの暴れ方をしたなら、危険を阻止できなかったかもしれません。この時、子どもたちの体や脳には、何が起こっているのでしょう。どんな幻覚をみて、どんな恐ろしい思いをしているのでしょう。亡くなってしまった子どもたちはもう話すことはできません。快復した息子に聞いても何も記憶していません。だから私たちは何も知ることができないのです。
なぜこのような危険が放置されてきたのか。どうして誰も疑うことなくインフルエンザ=タミフルとなってしまったのか。絶対に絶対に守ってあげなくてはいけない大切な子どもたちが、こんなにたくさん亡くなり、あるいは苦しい、怖い思いをし、あるいは一生の障害をおってしまった。それ なのに特別なことではないように、誰もがタミフルに頼り切っている。
私たちにできることは、少しでも多くの症例をあげ、できるだけ早く正確な薬の研究を進めてもらうことです。だからこそ、その医師や研究者の方たちに、絶対不正があってはならないと思います。目の前にいる子どもひとりひとりに話しかけるように、すべての世の中のことがあったなら、と切に願っています。