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2018年12月02日 飛び降り、号泣・・・「異常行動」新薬でも インフルエンザのシーズン到来!何に気を付けるべきか

昨シーズンの異常行動は95件
2017-2018シーズンに、インフルエンザ患者が、突然走り出したり高層階から飛び降りるなど異常行動を起こした件数が95件だったとの調査結果が公表された。

【画像】飛び降り、号泣、徘徊・・・薬との関連は?

異常行動といえば、服用後に中学生がマンションから転落死するなど「タミフル」を思い浮かべるが、異常行動の件数は23件と特別多い数字ではなかった。
また抗インフルエンザ薬を使用していない患者でも16件の異常行動が確認されている。

製薬会社などに報告があった異常行動では、「イナビル」を使用した10代の男性が自宅マンション8階のベランダから飛び降りて死亡。
「リレンザ」では「部屋をうろうろ歩き回った(男性・10代)」「突然家から飛び出して友人宅へ駆け込んだ(男性・10代)」といった行動がみられている。
「異常行動と因果関係認められず」今シーズンから10代にタミフル解禁
タミフルをめぐっては異常行動が相次いだため、厚生労働省が2007年に10代の患者への使用を原則禁止する措置をとったが、結局「異常行動とタミフルの服用の因果関係は認められない」として、11年たってようやく制限は解除された。

解除までに時間がかかった理由について厚労省は「一度行った禁止措置を変更するには科学的根拠が必要で、判断するにはデータが不十分だった。年数が経過し他の薬についてのデータが集まったためこのタイミングでの変更になった」としている。

また他の治療薬と有効性に大きな差はなく、唯一の経口摂取型という利点があるとはいえ、ことさらタミフルにこだわる必要がないというのも理由のひとつだそうだ。
注目の新薬でも「異常行動」
また2018年2月にタミフルと同じ経口摂取型の新薬「ゾフルーザ」が国に承認された。
ゾフルーザは一回飲むだけでA型とB型のインフルエンザに効果があるとされる画期的な治療薬で、昨シーズンは3.7万人に処方されている。

しかし、「ゾフルーザ」を服用した患者でも「2階の窓から下のプレハブの屋根に飛び降りた(男性・10代)」「号泣しながら部屋から脱出しようとした(男性・10代)」などのケースが報告されている。

異常行動はタミフルに限った話ではないのだ。
厚労省は、抗インフルエンザ薬の服用の有無や種類に関わらず高層階に住んでいる人は窓の施錠、一戸建ての家ならできる限り1階で休ませるなど、異常行動に十分注意するよう呼びかけている。

FNN

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