<<前の記事へ| 次の記事へ>>
2014年01月10日 タミフル耐性ウイルス 感染相次ぐ
タミフル耐性ウイルス 感染相次ぐ
抗ウイルス薬のタミフルとラピアクタが効きにくいタイプのインフルエンザウイルスに感染した人が、札幌市で相次いで見つかり、国立感染症研究所は、リレンザなど別のタイプの薬を選択することも検討する必要があると、注意を呼びかけています。
国立感染症研究所では毎年、インフルエンザのウイルスを各地から集め、詳しく分析しています。
その結果、新型インフルエンザとして流行したH1N1型のウイルスにこの冬感染した札幌市の患者6人について、いずれもタミフルとラピアクタが効きにくいタイプのウイルスだったことが分かりました。
これらのウイルスでは、薬の効果を示す感受性が、通常の500分の1ほどにまで下がっているということです。
一方、抗ウイルス薬のリレンザとイナビルはこれらのウイルスに対し効くことが確認されています。
札幌市以外のウイルスの分析はこれからで、国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの田代眞人センター長は、「まず、全国的な状況を調べる必要がある。各地域で流行しているウイルスの情報を確認したうえで、適切な抗ウイルス薬を選択する必要がある」と話しています。