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2011年02月01日 インフル 入院の男性が死亡 茨城町の病院
茨城町の石崎病院(田中芳郎院長、二百九十一床)は三十一日、院内でインフルエンザの集団感染があり、入院患者の男性(66)が死亡したと発表した。ほかに入院患者十六人と看護師ら職員三人が感染しており、治療を受けている。重症者はいないという。水戸保健所の指導を受け、感染経路の特定を急ぐ。
同病院によると、男性患者は統合失調症のため入院中で、一月二十七日に三八度台の熱などがあり、簡易検査でインフルエンザA型の陽性が分かった。タミフルなどを投与して個室に移したが二十八日、向精神薬の副作用の一つである悪性症候群のため死亡。死亡確認後の詳細検査でA新型と確認した。
田中院長は「インフルエンザ感染をきっかけに悪性症候群が出た可能性がある」と話している。男性は昨年十一月に予防接種を受けていた。
入院患者の感染は六病棟のうち四病棟で発生。一月十九日から複数の発熱者があり、二十日に患者一人と看護師一人の感染が分かったという。 (北爪三記)