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2010年01月20日 新型インフルエンザ:県内3人目の死者 流行状況、注意報レベル下回る /群馬
県は19日、県内在住の40代女性が、新型インフルエンザを原因とする肺炎で死亡したと発表した。女性は糖尿病、ぜん息、甲状腺機能低下症など重症化しやすい持病を多数抱えていた。新型ワクチン、季節性ワクチンともに接種していなかった。県内での死者は3人目、全国で166人目という。
県によると、女性は1人暮らし。今月9日、38・3度の高熱で医療機関を受診し、簡易検査でインフルエンザ陽性と診断され、タミフルを5日分処方された。12日に同じ医療機関を持病で受診した際、熱は下がり、インフルエンザの症状はなかった。
しかし、16日に知人が女性宅を訪問した際、容体が急変しており、病院に運ばれたが死亡が確認された。県衛生環境研究所の遺伝子検査で新型インフルエンザと確認した。県感染症危機管理室は「高熱などの症状が収まるのと並行し、徐々に新型インフルエンザを原因とする肺炎が進行していたとみられる」と分析している。
一方、県が19日にまとめたインフルエンザ流行状況(11〜17日)によると、県内100医療機関からの報告を基にした1医療機関当たりの患者数は7・32人で前週(6・63人)を上回ったものの、引き続き注意報レベル(10人以上)を下回った。【沢田石洋史】