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2009年12月18日 新型インフル初の死者 基礎疾患ない30歳代男性 福島

 県は17日、新型インフルエンザに感染した県北地方の30歳代の男性が同日、肺炎で死亡したと発表した。新型インフルエンザによる死者は、疑い例を含めて県内で初めて。男性に基礎疾患(持病)はなく、2度の簡易検査で陰性となり、治療薬のタミフルが投与されたのは高熱発症から5日後だった。

 厚生労働省によると、国内での死者は疑い例を含めて120人目。

 発表では、男性は11月18日、40度の発熱があり、翌19日、県北地方の病院を受診。簡易検査では陰性だったが、急性肺炎で、そのまま入院した。ところが、22日に病状が悪化したため、転院。再び簡易検査を受けたが、陰性だった。

 23日、呼吸状態が悪化して人工呼吸器を装着。3度目となる簡易検査を行ったところ、A型陽性の結果が出たため、タミフルによる治療を始めた。24日に遺伝子検査で新型インフルエンザ陽性が確認された。男性の症状は回復せず、呼吸器を付けたまま、発熱から約1か月たった今月17日午後3時過ぎに死亡した。男性は医療従事者ではなく、ワクチン接種の対象外だった。

 同居する家族に感染は確認されていない。

 県保健福祉部の長沢脩一次長は「患者が簡易検査を繰り返すなど感染の疑いが出たら、タミフル投与など早急に対応するよう、県内の医療機関に改めて要請したい」としている。2009年12月18日

読売新聞

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