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2009年12月07日 新型インフル県内初の死者 基礎疾患ある40代女性
県は7日、新型インフルエンザに感染した県内の40代の女性が死亡したと発表した。県内での死亡例は初めて。国内の感染者の死亡は疑い例も含めて101人になった。
県によると、女性は基礎疾患(持病)があった。11月15日に熱が出て、翌16日、近所の医療機関でインフルエンザによる肺炎と診断された。処方されたタミフルと抗生物質を服用したが、呼吸が困難になるなど症状が悪化し、12月1日未明、死亡が確認された。
症状悪化、肺炎に
県の7日の発表によると、新型インフルエンザ感染で県内初の死亡例になった40代の女性は、11月17日からせきが出始めるなど症状が悪化し、翌18日に別の医療機関に入院していた。タミフルの服用を続けていたが、39・4度の発熱とともに呼吸が困難になり、気管挿管で人工呼吸を行っていた。
死亡が確認されたのは今月1日午前0時22分。死因は新型インフルエンザ肺炎だった。ワクチンの接種は受けていなかったという。
公表が遅れた理由や女性の基礎疾患を発表しないことについて、県は「遺族の希望があった」と説明している。
県内の1医療機関当たりの新型インフルエンザ患者数は、11月23日〜29日の1週間に県平均で37・74人(前週33・13人)に上り、国立感染症研究所が「大きな流行の発生・継続が疑われる」と位置付けている「警報レベル」にある。推定患者数は5171人。12/07 15:08