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2009年10月07日 新型インフル、49歳男性死亡 疑い例含め死者20人に
北九州市は1日、新型インフルエンザに感染した同市八幡東区の男性(49)が死亡したと発表した。男性には基礎疾患がなく、直接の死因は多臓器不全だった。インフルエンザの治療薬は投与されていなかったという。厚生労働省によると、新型への感染が確認されたか、疑われた患者の死亡は全国で20人目。
市によると、男性は9月中旬から呼吸が苦しいなどの不調があり、同月21日、発熱で出張先の福岡県外の医療機関を受診。39度7分の熱で肺炎を発症していた。インフルエンザの簡易検査では陰性だった。入院を断って北九州市に戻り、22日未明に市内で受診した際には肝・腎機能障害を併発していた。集中治療室で治療を受けたが30日朝、死亡したという。遺伝子検査で翌1日に、新型インフルエンザの陽性が確認された。
北九州で診察した医師は簡易検査で陰性だったと聞き、腎障害など発熱以外の症状もあったため、インフルエンザとは考えず、再度の検査やタミフルなど治療薬の投与はしなかったという。遺伝子検査の検体は25日に採取したが、「遺伝子変異がないかを確認するためで、緊急性はない」と伝えていたため、結果が出たのは6日後だったという。