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2009年09月26日 予防目的では飲まないで WHOがタミフルで新指針

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は25日、新型インフルエンザの主力治療薬であるタミフルなど抗ウイルス剤の処方について「予防目的での使用はWHOとして推奨しない」とする新たな見解を発表した。予防的な使用がタミフルなどに対する耐性のあるウイルスを発生させる危険性が高いためと説明している。

 新型インフルエンザはワクチン普及が遅れているため、タミフルなどの抗ウイルス剤の早期処方が最も有効とされている。日本を含む多くの国で予防的に服用している人は多いとみられ、今後、抗ウイルス剤の処方方針について医療現場などに影響もありそうだ。

 WHOは「症状が出た後の早期の処方は重症化のリスクを減らす」と指摘。

 しかし(1)免疫力が低下し、タミフルを投与されても体内のウイルス活動が収まらない(2)他のインフルエンザ患者に接触した後、タミフルを服用しても症状が重くなる―といった状況の場合、耐性ウイルスが発生している可能性が高いとした。

 既にタミフルを予防服用した患者には、別の抗ウイルス剤であるリレンザの服用を推奨している。

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