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2009年08月18日 神戸で新型インフル2人目死者 77歳男性、肺気腫が悪化
神戸市は18日、新型インフルエンザに感染した同市垂水区の男性(77)が死亡したと発表した。沖縄県宜野湾市の男性(57)が15日に死亡したのに続き、国内での死亡は2人目。
神戸市によると男性は糖尿病、高血圧、重度の肺気腫の基礎疾患があり、腎不全で週に3日、人工透析を受けていた。急性気管支炎で肺気腫が急速に悪化したのが死因という。
市は「新型インフルは死亡の起因の一つかもしれないが、主因とは言えない」と説明している。一方、厚生労働省の担当者は「(感染と死亡は)因果関係があると受け止めている」としている。
16日に38度の発熱があり、17日に市内のかかりつけの診療所を受診。肺炎の疑いがあると診断され、簡易検査を受けたが結果はA型陰性だった。しかし紹介されて入院した市内の別の病院で再度検査したところ、A型陽性となった。呼吸困難などの症状があり同日夕、タミフルを投与した。
18日午前6時20分、容体が急変して死亡。詳細(PCR)検査の結果、新型感染が判明した。
男性は3人暮らしで家族には症状はない。海外渡航歴もなく、市は感染源は不明としている。