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2009年05月20日 新型インフルエンザ 舛添厚労相、すべての患者を入院させる必要はないとの見解示す
舛添厚生労働相は、20日夕方に会見を行い、兵庫・神戸市で感染が確認された43人の症状を調べた結果から、すべての患者を入院させる必要はないとの見解を示した。
舛添厚労相は「年齢の中央値が17歳。5歳から44歳。ほとんどが10歳代後半」、「季節性のインフルエンザと臨床像は類似しており、全例を医学的に入院させる必要はないことが示唆される」と述べた。
舛添厚労相によると、現在も入院しているのは43人中1人だけで、「患者の大半は、入院を要する臨床状況ではなかった」ということで、すべての患者を入院させる必要はないとの見解を示した。
また、関西地方に感染確認が集中して、国全体の方針と実情が合わなくなっている問題について、地域の実情に合わせるなど、より細かく区分けされた方針を今週中にまとめるとしている。
そして、多くの患者が医療機関に押し寄せたため、疑い患者すべてへの遺伝子検査(PCR検査)を行わないとしていた神戸市に対しては、今後もPCR検査を行うよう求めた。
また、厚生労働省によると、滋賀県で感染が確認された大学生は、神戸市で感染が確認された高校生と同じ飲食店でアルバイトをしていたということで、大学生は、その高校生から新型インフルエンザに感染した可能性があることがわかった。