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2009年05月19日 新型インフルエンザ:日本、警戒度上げ反対〓〓WHO総会
【ジュネーブ澤田克己】世界保健機関(WHO)の年次総会が18日、ジュネーブの国連欧州本部で始まった。関連会合で、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)への警戒度を巡り各国が意見表明を行い、英国が警戒度引き上げに慎重な判断を求めた。日本や中国も同調し、渡辺孝男副厚生労働相は記者団に「柔軟な対応が必要だ。勇み足の決断は問題だ」と、現段階での警戒度引き上げには事実上反対する姿勢を示した。
総会には台湾がオブザーバー参加した。台湾が国連機関の会合に参加するのは71年の国連脱退以降初めて。
チャンWHO事務局長が各国閣僚らと開いた会合で、ジョンソン英保健相は「(新型インフルエンザの地理的な感染拡大という)機械的な判断で(パンデミックを意味する)フェーズ6にすべきでない」と主張。ニュージーランドも賛成した。