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2008年12月08日 「タミフルめぐる厚労省研究班の解析法は不適切」
日本臨床薬理学会シンポで専門家の意見が一致
2008年12月8日
タミフル(一般名;リン酸オセルタミビル)の使用と小児インフルエンザ患者の異常行動の因果関係を否定した厚生労働省研究班の中間報告をめぐり、12月4日に都内で開かれた日本臨床薬理学会年会のシンポジウムでは、解析方法に問題があるため正確な結果が得られていないとする認識で専門家の意見が一致した。
シンポジストとして登壇したのは、医薬ビジランスセンター理事長の浜六郎氏、情報・システム研究機構統計数理研究所教授の藤田利治氏、東京理科大学工学部教授の吉村功氏ら。いずれも、厚生労働省「インフルエンザ随伴症状の発現状況に関する調査研究」班(主任研究者:大阪市立大学公衆衛生学教授・廣田良夫氏)が今年7月に公表した解析結果の中間報告を取り上げた。中間報告が解析に用いたのは、2006〜2007年にインフルエンザに罹患した18歳未満の患者1万17人のデータ。