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2008年02月29日 【厚労省】タミフルによる劇症肝炎で注意喚起
抗インフルエンザウイルス薬「タミフル」(一般名リン酸オセルタミビル、中外製薬が製造販売)の投与と因果関係が否定できない劇症肝炎の報告例があったことを、厚生労働省医薬食品局は27日、「医薬品・医療機器等安全性情報」第244号に掲載し、注意を呼びかけた。
タミフルは以前から、肝機能障害の副作用があることが知られていた。同局安全対策課によると、2001年の発売以来、6例の劇症肝炎が報告され、50〜70代の4例が死亡、うち2例は専門家による精査の結果、タミフルとの因果関係が否定できないと判断された。
それを受けて同課は1月に添付文書の改訂を指示し、「重大な副作用」に劇症肝炎を追記すると共に、「観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う」ことを医療関係者に求めていた。【薬事日報】