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2011年01月31日 タミフルは耐性できやすい 薬の性質か、研究報告
インフルエンザの治療薬として広く使われているタミフルは、別タイプの治療薬リレンザに比べ、子どもの患者では薬が効かない耐性ウイルスができやすいとの研究結果を、東京大医科学研究所の河岡義裕教授と、けいゆう病院(横浜市)の小児科医、菅谷憲夫参事らが米医学誌電子版に20日、発表した。
タミフルに耐性があるインフルエンザウイルスの検出例は多い一方で、リレンザではまれ。タミフルの使用量の方が多いのが原因の可能性もあったが、今回の研究結果は、耐性ウイルスのできやすさは薬の性質の違いによる可能性が大きいことを示した。
河岡教授らは、2005〜09年にかけ4つの病院で、タミフルとリレンザを投与された72人を、一定の条件のもとで比較調査した。