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2009年10月25日 オバマ大統領、新型インフル緊急事態を宣言
オバマ米大統領は24日、新型インフルエンザについて「緊急事態宣言」を出した。
死者が1000人を超えるなど感染拡大が続いているためで、医療機関への支援を充実させ、柔軟な対策を進める方針。また米食品医薬品局(FDA)は、塩野義製薬などが発売を目指している新薬「ペラミビル」を、緊急時に限って使用を認めることを決めた。
米疾病対策センター(CDC)などによると、新型インフルエンザは全米の46州で急速に拡大し、通常11月末に訪れる季節性インフルエンザのピーク時を超える勢い。
ペラミビルは米国企業が開発した注射用の抗インフルエンザ薬で、日本では塩野義製薬が臨床試験を実施。タミフルやリレンザと同じく、ウイルス表面のノイラミニダーゼというたんぱく質と結合して増殖を防ぐ仕組みだが、同社によると、ウイルスへの結合力が強いため、1回の投与でタミフルと同等以上の治療効果が期待できるという。