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2009年08月15日 新型インフルで国内初の死者 沖縄県の50代男性
新型インフルエンザに感染していた沖縄県在住の50代男性が死亡したことが15日、分かった。厚生労働省によると、新型インフルエンザに感染した患者が死亡したのは初めて。男性は心筋梗塞(こうそく)の治療歴もあり、慢性腎不全のため人工透析も受けていた。同県は「主な死因は心疾患や慢性腎不全が合併していたうえに、インフルエンザに感染したため」としている。
同県によると、男性は今月9日午後からのどの痛みとせきが出た。12日に透析を受けた際、当初は熱がなかったが、透析中に39度まで上昇。簡易検査で「A型陽性」だったため、抗ウイルス薬タミフルを投与。その後、全身状態が悪化したため、別の医療機関に転院し、入院治療中だったが、15日未明に心停止したという。同日に遺伝子検査を実施したところ、新型の感染を確認した。
男性は10日に医療機関で透析を受けた際、インフルエンザの症状があったため、簡易検査を実施したが、この時は陰性だった。
同県によると、男性が感染した経路は不明だが、現時点で周囲にインフルエンザのような症状がある人はいないという。