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2009年05月02日 新型インフルエンザ:既往症あれば症状重く「タミフル、特効薬でない」〓〓WHO委員
【ジュネーブ澤田克己】世界保健機関(WHO)の緊急委員会委員を務める、国立感染症研究所の田代真人インフルエンザウイルス研究センター長は1日、ジュネーブで記者会見し、新型インフルエンザでも、通常のインフルエンザと同様に既往症を持つ患者の症状が重い傾向があることを明らかにした。新型インフルエンザが最初に流行したメキシコでは、20代や30代の死亡が多いと報告されていたが、実際には、通常と同じような健康被害の広がり方だったということになる。
田代氏によると、米国での感染者で重症の肺炎になっているのは、ほとんどが糖尿病患者やHIV(エイズウイルス)感染者。乳幼児や高齢者、妊婦などと共に通常のインフルエンザでも高リスクとされる人々だ。田代氏は「これらの人々は(新型インフルエンザでも)リスクが高いと考えられる」と述べた。
インフルエンザ治療薬・タミフルの有効性も米疾病対策センター(CDC)で確認されたというが、「高熱の期間を1日くらい短くする薬。特効薬ではない」とくぎを刺した。