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2008年04月24日 インフルエンザ 「ウイルス増殖」解明

新薬開発に期待
 県立大薬学部(静岡市駿河区谷田)の鈴木隆教授を代表とした研究チームが、インフルエンザウイルス増殖のメカニズムを解明した。この研究論文が、世界で最も権威ある米国微生物学会の「ウイルス学専門誌」電子版に4月16日掲載された。これまでの抗ウイルス薬とは違う種類の新薬開発につながる可能性があると期待される。

 鈴木教授ら同学部は、高知大医学部、独立行政法人産業技術総合研究所(茨城県)、東京都臨床医学総合研究所などとチームを結成し、研究を続けてきた。

 その結果、インフルエンザウイルスの増殖には、標的となる細胞表面に硫酸化糖脂質(スルファチド)という物質の発現が欠かせないことを発見した。さらに、ウイルス感染させたマウスの実験で、ウイルスとスルファチドの結合を阻害する抗体を投与した場合、ウイルス増殖を強力に抑えることも確認した。

 現在の抗インフルエンザ薬タミフルは、薬剤耐性ウイルスの出現が問題になりつつあり、新薬の登場が待たれている。スルファチドを細胞表面に作らせない物質が分かれば、耐性を持つウイルスにも有効な薬の開発につながる可能性があり、新型インフルエンザ対策としても期待できる。鈴木教授は「すぐに新薬に結びつくわけではないが、どうやればウイルス増殖を抑えられるかが分かった。新薬の種となる物質の探索を続けたい」と話している。

(2008年4月24日 読売新聞)

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