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皆様の声

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2017年02月22日 【585】 2歳4ヶ月の息子がインフルエンザA型// 匿名さん より  ・・・

ご意見・ご要望2 =

2歳4ヶ月の息子がインフルエンザA型を発症しました。
発熱後14時間で受診し、検査したところ、インフルエンザA型に感染していることが
判明。タミフルが処方され、帰宅後タミフル1回目を服用しました。(発熱後15時間
経過)
昨年3月に息子がインフルエンザA型に感染し、タミフルを処方された時は、出された
分飲みきりました。その時に、普段の風邪ではみられない泣き叫び方と軽度の震えが
数回あったことを思い出し、不安に駆られ、インターネットで検索したところ、こち
らのサイトにたどり着きました。
色々考えた末、今回は一度の服用後、タミフルを服用することはやめることにしまし
た。脳症が怖く、慌ててタミフルを服用してしまったことをとても後悔しています。
発熱後31時間(タミフル服用後16時間)に熱は37.3℃まで落ち、現在発熱後47時間
(タミフル服用後31時間)経っていますが、熱はまだ落ち着いています。今後再熱す
る可能性があることは認識していますが、再熱した場合に注意することはあります
か。また再熱した段階で、インフルエンザ脳症を発症したケースはありますか。
どうぞよろしくお願い致します。

[00610]

匿名さま

NPO法人医薬ビジランスセンター(薬のチェック) 浜 六郎(内科医)が
お答えします。

>昨年3月に息子がインフルエンザA型に感染し、タミフルを処方された時は、
>出された分飲みきりました。その時に、
>普段の風邪ではみられない泣き叫び方と軽度の震えが数回あった

典型的とは言えませんが、タミフルの影響があったと思われます。

>色々考えた末、今回は一度の服用後、タミフルを服用することは
>やめることにしました。

適切な判断です。止めてよかったです。

>脳症が怖く、慌ててタミフルを服用してしまったことをとても後悔しています。
>発熱後31時間(タミフル服用後16時間)に熱は37.3℃まで落ち、
>現在発熱後47時間(タミフル服用後31時間)経っていますが、
>熱はまだ落ち着いています。
>今後再熱する可能性があることは認識していますが、
>再熱した場合に注意することはありますか。
>また再熱した段階で、インフルエンザ脳症を発症したケースはありますか。

タミフルなど抗インフルエンザウイルス剤を使うと、熱は下がりやすい
ですが、感染症が治まったわけではなく、別のウイルスや、細菌の感染
を受けやすくなるので、熱が再び出ることがあります。

小児にタミフルを使った臨床試験では、
服用開始から1週間以内の肺炎は少な目なのですが、
それ以降の肺炎がプラセボ群よりも、有意に多く報告されています。

ただ、低体温になった人のケースをみていると、
32℃くらいが1週間続いた、という例もあり、新たに別の
ウイルスや細菌の感染を受けなければ、一度、熱が下がって、
再び急に高熱になるということは、多くはないようです。

また、タミフルで生じる脳症は突発型と遅発型があります。

突発型は、1〜2回目の服用後に起こりやすく、
呼吸が止まって突然死したり、低酸素性脳症で後遺障害を生じる、
あるいは異常行動後に事故死するなどが起こります。この場合は、
1〜2回目の服用で生じなければ、その後に生じることはめったにありません。

遅発性の反応は、多くは全部を飲みきる頃に出てきますが、早ければ
2〜3日後からでもでることがあります。
遅発性の精神症状は、長引くことが多いですが、長くかかっても、
必ず、元に戻ります。

熱に関しては、先に述べた通り、1週間以降に別の感染症を起こした場合に
生じることがあります。臨床試験では、40人に1くらいありました。

○○さんの息子さんの場合は、突発型の反応も、遅発型の反応も
起きていませんし、すでにタミフル服用後31時間以上経っているので
今後多少の発熱があっても、解熱剤を使わずに様子を見ていただけば
脳症を起こすことは、まずないと考えてよいでしょう。

ご心配でしょうが、もう少しの辛抱です。

なお、他の薬剤による脳症に関して、少し補足しておきます。

解熱剤を使った場合には、一旦解熱してまた発熱する頻度は、
タミフルとは比べものにならないくらい多いです。
とくにポンタールやボルタレンなど以前よく使われていた非ステロイド抗炎症剤系の
解熱剤(アセトアミノフェン以外の解熱剤)では、ほとんど必発でした。
そして、インフルエンザそのものが重症化して、脳症になります。この場合は、
死亡率が60%以上と高いです。

インフルエンザで脳症になる原因のもう一つの大きな原因は、
抗ヒスタミン剤や気管支拡張剤のテオフィリンなどで痙攣が重症化して
低酸素性の脳症を起こすことです。この場合、死亡は免れますが、
後遺症が続きます。
抗ヒスタミン剤とムコダイン(去痰剤)、あるいはある種の抗生物質で
低血糖を起こし、けいれんし、脳症後遺症を生じることもあります。
この場合も、死亡は免れますが、後遺症が続きます。

このように、一概に「脳症」といっても、ずいぶん異なります。

NPO法人医薬ビジランスセンター(薬のチェック) 浜 六郎
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