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皆様の声

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2013年02月20日 【512】 中学生の息子インフルエンザに //匿名さんより  ・・・・ご意見・ご質問

中学生の息子が昨年と一昨年、インフルエンザにかかりました。
高熱の為学校から呼び出され、保健室の先生に、病院でインフルエンザの検査を受けるように言われ、登校許可書を渡されました。
インフルエンザかどうかの判定と、登校許可書を提出するには診察が必要なので、かかりつけの医院に行きました。
検査結果が陽性とでたら、投薬治療を希望するか否かの確認も無く、隣接する薬局から薬剤師が来て、リレンザを吸引させられました。
もはや、薬無しで治すという選択肢はありません。
帰宅して眠った息子は、大きな声で唸ったり飛び起きたりしましたが、翌日何も覚えていませんでした。
年々力の強くなる息子が暴れても、年々力の弱くなる親には押さえられません。
今年も感染したら、と思うと恐怖感に襲われます。
広島県福山市近辺でタミフルやリレンザを使わずに受診できる医療機関をご存知でしたら教えてください。
なお、学校に対して、文部科学省の「新型インフルエンザに関する対応について(第17報)」を根拠に登校許可書を拒否するという勇気はどうしてもだせません。私立学校に通わせた故のジレンマです。

[00533]

Kohmama さん

NPO法人医薬ビジランスセンター(薬のチェック) 浜 が
高木医師(小児科医)からの情報も参考にしながらお答します。

なかなか難しい問題ですね。

>中学生の息子が昨年と一昨年、インフルエンザにかかりました。
>高熱の為学校から呼び出され、保健室の先生に、病院でインフルエンザの検査
>を受けるように言われ、登校許可書を(病院で書いてもらうようにと)渡され
>ました。
>インフルエンザかどうかの判定と、登校許可書を提出するには診察が必要なの
>で、かかりつけの医院に行きました。
>検査結果が陽性とでたら、投薬治療を希望するか否かの確認も無く、隣接する
>薬局から薬剤師が来て、リレンザを吸引させられました。

これは、昨年と一昨年の話ですね。
1回の吸入だけのものなら、リレンザではなく、イナビルですが、
その後も1日2回、5日間吸入が指示されているなら、リレンザです。
    リレンザでも、練習の目的と、少しでも早くと、思われて、
診察の場で吸入させる医師もかなりいるそうです。
   
>帰宅して眠った息子は、大きな声で唸ったり飛び起きたりしましたが、翌日何
>も覚えていませんでした。

この程度の異常行動は、インフルエンザそのもの、あるいは、他の薬剤、
たとえば、抗ヒスタミン剤や咳止めなどの影響でも起こります。
リレンザやイナビルそのものに、異常行動は起こす性質は、
タミフルに比べると微々たるものです。

ただ、イナビルは、体内に吸収されて、免疫の低下を起こすと考えられます。
また、リレンザは、通常の吸入では、全身の免疫系への影響はそれほど
ありません(吸入した気道での免疫は落ちている可能性がありますが)。

>もはや、薬無しで治すという選択肢はありません。
>今年も感染したら、と思うと恐怖感に襲われます。

そうあきらめないでください。そんなに怖がることはありません。
「ちょっとまってください。」とおっしゃってください。
というよりも、医師を受診した時に、前もって、
「インフルエンザなら、インフルエンザの診断だけお願いします。
薬はいりません」
と、勇気を出しておっしゃることです。

大部分の医師がインフルエンザに薬剤は必須との考えを植え付けられて
いる現状では、大変なことだとは思いますが、・・・。

思い切って、「薬を使わないで様子をみたい」と
言ってみてほしいと思います。    
それで怒り出す医者は、遠慮することにして、
誠実に対応してくれる医師を探してください。

今年はまだかかっておられないのですから、前もって、そうした医師を
発掘しておいてはどうでしょうか? 
大きな病院だと、医者によって対応は異なると思いますので、
病院で選ぶのではなく、あくまで医師を選んでください。

お知り合いの中に、抗インフルエンザウイルス剤や解熱剤などを
あまり使わない医師をご存じの人が案外おられるかもしれません。
そうした仲間を探すことも大切なことです。
また、そういう医者を育てるのも大切なことだと思います。

>広島県福山市近辺でタミフルやリレンザを使わずに受診できる医療機関をご
>存知でしたら教えてください。

そのような医療機関は残念ながら、把握しておりませんし、
また医療機関の紹介はしておりませんので、ご了承ください。

先に書いたような目で見て、これなら、という医師を、
ご自分で探されることをお勧めします。

>なお、学校に対して、文部科学省の「新型インフルエンザに関する対応
>について(第17報)」を根拠に登校許可書を拒否するという勇気は
>どうしてもだせません。

この文部科学省の通知:新型インフルエンザに関する対応につい>て
(第17報)というのは、
http://www.mext.go.jp/a_menu/influtaisaku/syousai/1285989.htm 
に出ています。
2009年10月19日、いわゆる「新型」インフルエンザの流行が本格的に
なり始めた時に、事業者向けに、厚生労働省が出した、インフルエンザに
かかった従事者の出勤などの取り扱い指針を、文部科学省が、学校向けに
作ったものです。

以下のように、「再出席に先立って治癒証明書を取得させる意義はない」と
明確に述べています。

厚生労働省事務連絡においては、「地域の事業者等に対し、インフルエンザの
軽症患者であれば、解熱後2日を経過すれば外出の自粛を終了することが可能
であると考えられており、従事者等の再出勤に先立って医療機関を受診させ
治癒証明書を取得させる意義はないことについて、周知すること。また同様に、
症状がないにもかかわらず、新型インフルエンザに感染していないことを証明
するために、医療機関を受診させ簡易迅速検査やPCR検査を行う意義はない
ことについても、周知すること。」とされています。
 ついては、これを踏まえ、学校保健安全法(昭和33年法律第56号)
第19条の規定に基づく児童生徒等の出席停止を行った場合などでも再出席
に先立って治癒証明書を取得させる意義はないと考えられますので、
適切に対応くださるようお願いします。

なお、ここでいう、厚生労働省の通知というのは、
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/10/index01.html
の2009年10月16日の
○2009年10月16日新型インフルエンザによる外来患者の急速な増加に対する
 医療体制の確保について(PDF:355KB)
にあります。

内容は以下のとおりです。

(2) 治癒証明書等の意義に関する周知
地域の事業者等に対し、 インフルエンザの軽症患者であれば、 解熱後2日を
経過すれば外出の自粛を終了することが可能であると考えられており、従事者
等の再出勤に先立って医療機関を受診させ治癒証明書を取得させる意義はない
ことについて、周知すること。
 また同様に、症状がないにもかかわらず、新型インフルエンザに感染して
いないことを証明するために、 医療機関を受診させ簡易迅速検査や PCR 検査
を行う意義はないことについても、周知すること。
 なお、外出を自粛する期間については、新型インフルエンザであることが
明らかな場合や、地域で新型インフルエンザが流行している場合は、
解熱後2日間が経過していたとしても、できる限り、発症した日の翌日から
7日を経過するまでとすることが望ましいこと。
 
しかし、「これはあくまでも「新型インフルエンザ」に対応するための一時的
措置だ」と言われるかもしれません。


学校保健安全法施行規則では、
第三章 感染症の予防
(出席停止の期間の基準)
第十九条  令第六条第二項 の出席停止の期間の基準は、前条の感染症の種類
に従い、次のとおりとする。
二.  第二種の感染症(結核及び髄膜炎菌性髄膜炎を除く)にかかった者に
ついては、次の期間。ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りでない。

イ. インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1)及び新型インフルエンザ等
感染症を除く)にあっては、発症した後5日を経過し、かつ、解熱した
後2日(幼児にあつては3日)を経過するまで。

しかしここにも、出席停止を行った場合に、
「再出席に先立って治癒証明書を取得させること」との規定はありません。

医師の証明書が必要なのは、「発症後5日以内、あるいは、解熱後2日以内
(幼児は3日以内)」に再出席させる場合だけ、のはずです。
高木医師に調べていただいたところ、このような規定にもかかわらず、
例えば、
ある県は、感染症対策専門委員会が開かれ、医師会の意見も聞き、
“感染拡大を防ぐという意味”で新型のときも治癒証明は出してもらう
ように決定した、ということです。
したがって、提出しないと出席停止扱いにはならない(つまり欠席扱い)。
 
また、ある県では、新型インフルの時は出さなくてもよかったが、今はまた
提出するようになっている、とのことです。

沖縄県では、「治癒証明書取得を控えるように」と、2012年8月の段階で、
インタネット上でも明言しています。
http://www.pref.okinawa.jp/site/fukushi/kenkozoshin/kekkaku/inful_chiyushomei.html 
「治癒証明書取得に伴う本人の負担や医療機関の軽減を図るために、別添写しのとおり教育機関において治癒証明書を求めることを控えるようお願いしているところです。教育関係者及び保護者の方々におかれては、ご理解とご協力の程よろしくお願いします。」

実際、高木医師が、直接問い合わせたところでも、県としては、
そのようにお願いして、ほとんどの学校でそのようになっている、
と述べていたそうです。
つまり、治癒証明はなくても登校可能になっているということです。
 また、2012年、厚生労働省が出した保育所における感染症対策ガイドライン、
22ページでは治癒証明が必要と指導されているけれども、沖縄県としては、
今までのとうり、治癒証明取得は控えるようにお願いしており、ほとんどが
治癒証明は出さないでよい状態になっているそうです。

したがって、沖縄県では治癒証明は今でも必要がない(保育園でも)、
としているのにくらべ、別の県ではインフルエンザ以外の感染症にも
治癒証明が必要となった、というように、大きな違いになっています。

行政・学者・メディアがよってたかってインフルエンザの怖さをあおった
ために、学校の現場や医師も含めて相当混乱し、防衛的になってしまった
ところと、沖縄県のように適切な対応がなされている県もあるという
ことですね。

インフルエンザの「治癒証明書」はおすすめしません。
http://blog.livedoor.jp/doc_toyonai/archives/53686959.html 
という医師もいます。

ところで、もう少し根本的なことを考えてみましょう。
症状がシャキッとよくなるまでの時間や、最終的なウイルス排出消失などは、
タミフルや他の抗ウイルス剤、解熱剤を使用しない方が、早いほどです。

それに、インフルエンザウイルスを排出は、発熱前から始まっているのです
(発熱前にクシャミが出れば、その時には大量にウイルスが排出される)。
だから、発熱以降の登校制限をいくら厳密にしたところで、あまり意味が
ありません。

そこで考えてみてください。
インフルエンザなら「出席扱い」になるということでしょうから、
それにこだわるなら、「インフルエンザ」の診断だけはしてもらう必要がある
でしょうね。

明らかにインフルエンザと考えられ、欠席扱いになっても構わない、
という判断をされるなら、ともかく発熱から5日間休む、という方法
もあるでしょう。
  
>私立学校に通わせた故のジレンマです。
 
公立の学校でも似たような対応ではないでしょうか。
いずれにしても、対応してくれる医者を探すことが肝要でしょう。

頑張ってください。

NPO法人医薬ビジランスセンター(薬のチェック) 浜 六郎 (内科医)        

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